Wiki テキスト内で HTML を使用する

HTML WikiProcessor の機能によって、 Trac では Wiki コンテキスト内での HTML 利用が可能です。

HTML 対応は内蔵機能であり、追加パッケージのインストールを必要としません。

HTML の使い方

Wiki エンジンにテキストブロックが HTML として取り扱われるよう、 html プロセッサを使用するという情報を与えます。

この例のような表現は:

{{{
#!html
<h1 style="text-align: right; color: blue">HTML テスト</h1>
}}}

このように表示されます:

HTML テスト

Trac が HTML コードを表示する前にサニタイズすることに注意して下さい。つまり Javascript のイベントハンドラのような潜在的に危険なコードを使おうとしても、出力から削除されるということです。

0.11 以降では、フィルタリングは Genshi が行いますので、出力は well-formed な HTML の断片でなければなりません。言い換えれば、 <div> を開く HTML ブロックと閉じる HTML ブロックの 2 つを使って Wiki テキストを囲むことができなくなります。 Wiki テキストを <div> 要素で囲むためには、以下のように div プロセッサを使用する必要があります:

{{{
#!div class=important style="border: 2pt solid; text-align: center"
This is the ''only'' way to go in Trac 0.11
}}}

結果、以下のように表示されます:

This is the only way to go in Trac 0.11

span 要素の場合、マクロ呼び出しのシンタックスを使用できます:

 Hello [[span(''WORLD'' (click [#world-anchor here]), style=color: green; font-size: 120%, id=world-anchor)]]!

結果、以下のように表示されます:

Hello WORLD (click here)!

より詳しい情報


See also: WikiProcessors, WikiFormatting, WikiRestructuredText